少ないリソースを酷使する

低レイヤーとレトロPC(PC98,MSX)が好きな情報学生

最高の相棒だった12インチMacBookとの別れ

昨日,約4年の間使っていたMacBookと別れることになったので,MacBook 12インチは最高だったという布教も込めて,私と愛機の思い出を書く.

使っていたMacBook

私が使っていたMacBookは2016年か2017年の12インチ モデル.
CPUはIntel Core m3SSDは256GB色はSpace Grayだった.
タイトルで”相棒”とまで書いたのにスペックをうろ覚えなのは...ごめんな.

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MacBookとの出会い

まず,私は大学に入学してパソコンを買うお金がなかった.
今でこそ私が通っていた大学の学部はラップトップPC必携になったが,私が入学したときはその制度はなかった.
よって必ず買わなければいけないわけでもなく,研究室の各個人のデスクにデスクトップPCが設置されていたので(私が学部生の頃は入学してすぐ研究室に配属されるシステムだった)私はラップトップPCを結局買わなかった.
なので課題や調べ物は全て研究室のPCか自宅のPCでこなすことになるのだが,大学のPCはプログラミング環境が一通り揃っていたし,研究室はエアコンも効いていて自分が住んでいる部屋よりも広く快適だったので研究室に永遠と居座るようになり,同期や後輩からは「研究室に住んでいる」とまで言われていた.
しかし流石に,授業中に座学を聴きながらさっさと手元のPCで課題を進めたり,大量の紙資料を持たずにPCで授業資料を見たりと,スマートに大学生活をこなしている周りの人たちに私は羨ましいと思う反面,嫉妬していた.
特にもMacBookを使っているヤツ!!オシャレ気取ってんのか!授業で使わされるツールはほとんどWindowsやぞ!と内心ディスっていました.
まぁ,ともかく.
インターンなどで外出先でもプログラミングしなきゃいけない状況が来るかもしれない中でラップトップPCを持っていないのは不便だ,ただ金がない」
と,大学2年生ぐらいの時にその時お世話になっていた教授に,飲み会でそれとなく話した.
すると「お,いいよ.うちで買ったPC誰も使ってないし卒業するまで使いな」とあっさり言ってくれた.
嬉しさのあまり後日すぐに受け取りに行ったのを覚えている.
しかし....手渡されたのはそう...MacBookだ...
教授はMACerだったのだ...
その時私は使いこなせるか不安でもあったが,OSの研究室に行きたいと気持ちを決めていた時期でもあったので「WindowsLinux以外のOSにも触れられるいい機会か」と思いMacBookを使い始めたのだった.

MacBookに腹が立った時期

幼い頃,自宅にあったWindows2000? Me?あたりに触れてから,ずっとWindowsユーザだった私にとってMacは非常に不便なものだった.
まず,ラップトップを手に入れた喜びに浮かれ,授業中に初回起動を行ったのだが教室中に鳴り響く「デーーーーン!!!!」
...これは私の不注意だが.
キーボードの配列が違う,Windowをxボタンで消してもアプリは終了しない,USB Type-Aの穴がない,Windowsで使い親しんでいたアプリが使えない,など最初は使いながらキレ散らかしていた.
Microsoft Officeを入れていなかったので,オフィスツールの互換性も微妙.
一時期はBootCampでWindows入れてやろうかとも思った.

MacBookと仲良くなった

アプリ

最初にMacBookでいいなと思ったのはPagesとkeynoteだった.
確かにMicrosoft Officeとの互換性は微妙だが,1から資料を作るならこっちの方がシンプルで,綺麗なデザインができると感じた.
なのでまずはMacBookは私の資料作成のお供になった.授業中にゴリゴリレポートを書きながら,Macの操作に慣れていった.

入力IF

そして何より,操作に慣れてくると感動するのはマウスパッドだ.
この操作性はそれまで2000年初期のラップトップ PCしか使ったことのなかった私からしたら衝撃だった.なんと使いやすいことか!
そしてキーボードも気に入った.
私が使っていたMacBookのキーボードはバタフライキーボードで,巷では「ぺたぺたキーボード」などと多少煽られ気味に言われたりして,賛否両論あるらしいが私はこれがひどく気に入った.Appleは早く外付けのバタフライキーボードを発売して欲しいと今でも思っている.
音もそれなりに静かで,カチッとしっかり押した感もある.

開発環境として

ターミナルとシェルは最高だった.
それまでWinのコマンドプロンプトを使ってたとはいえ,渋々使っていたようなもので,本当は「Linuxみたいに操作できればな...でも普段使いのマシンをLinuxにするのは...」と思っていた.
そんな悩みをMacは解決してくれた.GUIエディタを使い始めるまではほとんどターミナルで操作していたほど便利だった.
また,前半で「授業で使わされるツールはほとんどWindowsやぞ!」と言いがかりをつけていたが,Homebrewを使い始めてからは何も問題なかった.
もちろん授業ではWindowsを前提に説明が展開されるが,ほとんどの場合Macでもなんとかなった.(組み込み系以外は)
むしろ,自分でオレオレ系環境を構築するいい経験になった.

そして最高の相棒に

MacBook 12インチモデルは何より軽いし小さい.1kg未満の重さで,電源を切る必要もなく,気軽にいつでも身に付けるようになった.
本当にいつでもだ.買い物に行く時さえ持ち歩いていた.
(今は一時的にMacBook Pro 13インチ 2019モデルを使っているが,とにかく重い.持ち運びたくない)
そして彼は,学校の授業,サークル活動,インターン,勉強会,セキュリティ・キャンプ,卒業研究,全てを支えてくれた.
パソコンは所詮ツールであるが,乗り物というツールである車を愛車として愛するように,私はすっかり12インチ MacBookの虜になり,愛用機としていた.

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相棒との別れとこれから

そんな愛用機も大学からの借り物,ついに返さなければならない日がきた.それが昨日だ.
そもそも学部卒業時に一回催促されていたのだが,「卒業研究で使っているので」というお情けで返却が伸びていたのだ.
そもそも借り物をここまで私物のように扱っていた私は正直とち狂っていたが,愛着がわいてしまったのでしょうがない(言い訳)
偶然にも同じタイミングで,3月までの期限付きでMacBook Pro 13インチ 2019年モデルが支給されたので今はとりあえずこれを使っている.
最近はバイトもして,少しは安定した収入もあるので,自分でMacBookを買いたいと思っている.
しかし,どのモデルがいいのかさっぱり分からず,とりあえずお気に入りだった12インチが欲しいなと思ったが,このサイズは長い間新機種が発表されていない...
どうやら今年中に12インチモデルが出るかもというネット記事も見たので,当分借り物のMacBook Proを使って様子見をしようかとも思っている.
誰かMacBookに詳しい人がいたら相談に乗って欲しい.
それでは改めて.

さらば相棒

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